研究活動・教育活動 紹介

見えないものを形にしていく(研究活動の楽しさを知ってもらう)

森尾 裕志[写真]

私たちは、「消えていくもの、見えないもの」を儚いものとして、単に、やり過ごし、そして誤魔化してはいないでしょうか。もしかしたら、見えないものに真実が有り、原因があるかもしれません。先人達は、見えないものを客観的に使用できる形(指標)に変え、生活に落とし込んできました。もちろん、生活に利用できない科学もあるかもしれませんし、解決できないこともたくさんあります。それでも、先人が培ってきた研究や報告を蔑ろにする理由にはなりません。学生に研究活動を指導する際、「身近に生じる疑問を挙げてください」から始まり、「関連事項について、先行研究を検索してください」と続きます。その過程でアイディアが生まれ、世に役立たせるためには更にどのような工夫が必要なのか、ディスカッションが行われます。互いが刺激され、驚くほどの成長を皆が遂げることになります。これからも、後進とともに、世に役立つ研究、教育を進めていきたいと考えています。

理学療法学専攻 森尾 裕志