研究活動・教育活動 紹介

全ての人々、社会それぞれの幸せにつながる保健師活動

澤井 美奈子[写真]

保健師は、保健所、保健センターや企業で、人々や組織のニーズに応じ活動を展開しています。どの分野も必要とされる基本的資質・能力は同じですが、対象は年齢も健康度も価値観も多様で、格差拡大、少子高齢化、虐待、メンタルヘルス、災害など、社会の動きや地域特性により組織としての課題も多様です。その場に出向き人々と共に考え共に対応しながら、当事者が課題対応力を身につけ、組織や社会が制度や仕組みをもてるよう支援するのが保健師活動の特徴です。

私の研究は実践で感じた「制度を利用できる人々の反対側の立場にある人々」が抱える課題というニッチなテーマから始まり、今は「保健師教育」というメインテーマを多くの先生と検討しています。大学所在地域では、高齢化の進む団地の皆さんと一緒に課題に取り組んでいます。いつでも、WHOのスローガン「Health for all」ならぬ「全ての人々、社会それぞれの幸せ」支援につながる研究、実践、教育者でありたいと思っています。

看護学科 澤井 美奈子